電気って大切だよね

どうも,インターンシップの小笠原です!


さてさて、今日は港湾ゾーンにある東京電力㈱の「常陸那珂火力発電所」の見学に行ってきました。


というわけで今回は「常陸那珂火力発電所」について


常陸那珂火力発電所は、平成15年12月に建てられた発電所で、現在は1号機が稼動しており、2号機は建設中です。(2013年12月に稼動予定)
1号機は100万kwの発電量があり,これは一般家庭に換算するとなんと約33万軒に相当するそうです。
ここで作った電気は那珂市の変電所へ送られ、地元だけでなく首都圏でも利用されています。

建設中の2号機の様子



ではどうやって発電しているのかというと


まず、オーストラリアなどから専用船で運んできた石炭を連続式揚炭機(アンローダ)でベルトコンベアに乗せ、貯炭場まで送ります。(※奥の水色の機械)



今度は払出機(リクレーマ)でその石炭を再度ベルトコンベアに乗せ、給炭機まで送ります。



次は、その石炭を微粉炭機に送り粉々にし、ボイラに送り高温(約1500℃)で燃やします

ボイラ施設は熱を逃がさないために全体が壁で囲われており、非常に暑いです。



その時に発生する高温の水蒸気で蒸気タービンを回し発電している、というわけです。



発電所は、電力供給が不足する非常事態に備えた緊急発電設備を設置しています。

なんとこの設備(ガスタービン2台、ディーゼルタービン183台)はわずか2ヶ月で建設したそうです!



では実際に見てきた自分の感想を。
まず何よりもすべての施設がデカい!
高さ230mの煙突(レインボータワー)だけでなく、アンローダ、リクレーマなどすべての機械が自分の想像をはるかに超える大きさで、スゴイ!と思いました。



また、自分は今まで「火力発電所ってガンガンCO2を出して環境を汚染しているんだろ?」なんて思っていましたが、実際は違いました。


ボイラ施設に併設して建てられている排煙処理施設により硫黄酸化物、窒素酸化物、ばいじんなどはほとんど除去され、最後に煙突から排出される時にはほとんど無害でクリーンなものになっているそうです。


さらに、処理施設から回収される石炭灰、石こうなどは港の埋立材、セメントや石こうボードの材料として再利用され、発電所から出る排水は排水処理設備により処理した後、再び発電所で使用されています。


つまり発電所から出るものに余分なものは無く、全てリサイクル有効活用されているわけですね〜。



以上、常陸那珂火力発電所のレポートでした!
今日の見学は、普段自分が使っている電気が作られる仕組みや火力発電所の構造について知ることができ、大変有意義なものだったと思います。


最後に、本日施設内を案内、わかりやすい説明をしてくださった岩瀬さん、宮田さん、どうもありがとうございました。


以上、小笠原でした!