干しいも生産日本一!

最近めっきり寒くなってきましたね。
この冬の寒さにより,おいしくなるのが,茨城の誇る干しいもです。


干しいもは,サツマイモを蒸して,天日などで乾燥させた加工食品で,
保存料や添加物を加えない自然健康食品です。
茨城県は,全国の9割以上を生産する,
日本一の干しいもの生産地で,
特にひたちなか市東海村がその中心となっています。


茨城で最初の干しいも生産は,1908年(明治41年),
那珂湊(現在のひたちなか市)のせんべい製造業,
湯浅藤七という人物が見よう見まねで加工を始めたのが最初とされ,
今年は茨城県干しいもの生産が始まってから,
ちょうど100年目になるのです!


干しいも作りの行程は,
サツマイモを洗って,蒸かし,スライスしたものを干すというもの。
(スライスせずに,丸のまま干す「丸干しいも」もありますが)
一見単純そうな作業だからこそ,
熟練のプロの技が生かされているんです。
また,その工程のほとんどが手作業であり,
冬の寒さが一番厳しい時期に,早朝から作業が行われます。


そんな生産者の努力と愛情のつまった干しいもは,
食物繊維やカリウムが多く,
ビタミンB1,ビタミンCなど,ビタミン類もバランス良く含まれる,
まさに「健康食品」


また,最近では,干しいもに含まれる成分が,
脳の活性化・アンチエイジングなどに
効果があることがわかってきました。


現在,ひたちなか地区内にあるひたちなかテクノセンター」では,
経済産業省地域資源活用プログラム事業」の1号認定を受け,
その機能を活かして,脳の活性・アンチエイジング機能を付加した
サプリメントや飲む干しいも,ビネガーなどの,
干しいもを活用した新商品の開発を進めています。


今回は単に開発をするだけでなく,新しいマーケットをつくるため,
「明治おいしい牛乳」や「ロッテ:クールミントガム」のデザインで有名な
佐藤卓氏をプロジェクトのディレクターに招き,
地域の素材に磨きをかけて,光輝くものにしていく構想を
練っているそうです。


どんなものができるのか,楽しみですね。




寒さが増すこれからの時期,干しいもはさらにおいしくなり,
全国に向けて出荷されます。
美容と健康に,いかがですか?


[志]