日立建機 常陸那珂工場
ひたちなか地区へ来る方は、国営ひたち海浜公園や
大型商業施設などのレジャースポットへ遊びにいらっしゃる方が
多いのですが、それ以外に、地区内で働く方も数多くいます。
特に、地区の南側に位置する「常陸那珂工業団地」内には、
様々な企業が立地し、多くの方が勤務されています。
今回はそんな工業団地立地企業の中から、
大手建設機械メーカー日立建機株式会社の
常陸那珂工場をご紹介します。
お話しいただいたのは、
常陸那珂製作課長の小笠原琢己さんと
総務主任の園部茂雄さんのお二人です。
★ひたちなか地区内には、二つの工場がありますよね?
−昨年(平成19年)9月から稼働開始した常陸那珂工場と、
今年(平成20年)5月に完成予定の常陸那珂臨港工場です。
★作るものは違うのですか?
−こちら常陸那珂工場では、主に大型・超大型の油圧ショベルや
ダンプトラックの各種装置(建設機械のキー・コンポーネント)を
作っています。
一方の常陸那珂臨港工場では、90〜190トンの大型油圧ショベ
ル、190〜800トンの超大型油圧ショベル、およびダンプトラック
の本体組立を行う予定です。
★800トンの「超大型油圧ショベル」といってもイメージが沸かないので
すが、どれくらいの大きさなのでしょうか?
−地面から運転席上部までが約10mあり、油圧ショベルのアームを
一番上まで上げた最大掘削高さは約20mの高さになりますね。
また40㎥のバケット容量を備え、300t級ダンプトラックに
バケット4杯で積み込むことができます。
★製品は常陸那珂港から海外へ輸出しているのですか?
−そうです。
常陸那珂工場で製造した各種装置は、現在は土浦工場などへ
供給され組み込まれていますが、臨港工場が稼働すれば、そちら
に各種装置を供給し、本体に組み込まれ、常陸那珂港を使って、
海外へ輸出される予定です。
<写真:常陸那珂工場内の様子>
★工場では、どれくらいの方が働いているのですか?
−常陸那珂工場で290名が働いており機械加工および一部組立職
場では昼夜2交替勤務をとっています。ちなみに,臨港工場では
250名くらいを予定しています。
★工場の見学は一般の方でもできるのですか?
−はい。
10名〜20名くらいの纏まった人数での申し込みであれば、当社を
知って頂くためにも出来る限り対応をしています。
最近では、那珂湊小学校の3年生が見学にいらっしゃいました。
★皆さんから見て、ひたちなか地区の良いところは、どんなところ
でしょうか?
−景色がよいことでしょうか。
工業団地内の春の桜並木はキレイですね。
それに、海と緑があり、広々としているイメージがあります。
工場にいらっしゃるお客様からも、そういった声を聞きます。
また、ランニングなどの運動をするにも自然が豊かでいいですね。
日立建機には陸上部があり、マラソン大会に出場する人もいます
ので、仕事終わりにランニングをする環境としては最高ですね。
★最後になりますが、日立建機さんの機械のほとんどがオレンジ色
ですが、何か理由があるのでしょうか?
−建設機械では、一般的に注意を促す色である黄色など、警告色
を使っているものが多いと思います。弊社の製品もオレンジ系の
タキシーイエローという色を使っており、現在ではコーポレートカラ
ーとしても確立しています。
黄色が多い中、オレンジ色の建設機械があると、「これは日立
建機の製品だ」とわかりやすく認知されて、いいですよね。
お忙しい中、お二人には工場内だけでなく、福利厚生棟など敷地内を
いろいろと見学させていただき、詳しく説明をしていただきました。
今年の春に操業開始予定の日立建機臨港工場とあわせて、
地区内にますます活気をもたらしてくれることでしょう。
※日立建機株式会社ホームページ
http://www.hitachi-kenki.co.jp